奈良県（ならけん）は、日本の近畿地方に位置する都道府県で、日本の歴史の中で非常に重要な位置を占めています。奈良市には奈良時代に日本の最初の首都となった「平城京（へいじょうきょう）」があり、多くの歴史的な寺院や文化財が点在しています。東大寺や興福寺、春日大社などがあり、また、鹿が自由に歩き回ることで知られています。これらの鹿は「奈良の鹿」として親しまれ、観光客に餌をねだることで有名です。また、吉野山は桜の名所として有名で、春になると多くの観光客が桜を楽しむために訪れます。特に吉野山のソメイヨシノは美しい景色を提供します。奈良県はその歴史的な背景と美しい自然、文化的な遺産で知られています。
１．奈良公園
自由に歩き回ることができる広大な公園で、観光客と一緒に鹿と交流できるユニークな体験ができます。若草山のふもとで約 1,300 頭の鹿が暮らしています。緑の美しい約 660 ヘクタールもの広大な公園内には、東大寺や春日大社、興福寺などが点在しています。
２．東大寺
「奈良の大仏」で名高い東大寺は、天平文化の息吹を今に伝える壮大な寺院です。1998 年には、古都奈良の文化財の一部として世界遺産に指定されました。大仏殿は、世界最大級の木造建築として知られます。この大仏殿の本尊である毘盧遮那仏 は、社会の安定や国家の平穏を祈って聖武天皇が造立したものです。
３．春日大社
世界遺産「古都奈良の文化財」の一部でもある春日大社は、平城京の守護のため約 1,300 年前に現在の茨城県鹿島から祭神を招来したのが始まりと言われています。灯籠の数が日本一多いことでも知られ、境内には約 3,000 基の灯籠が並んでいます。年に 3 度だけ (2 月の節分および 8 月 14、15 日)、すべての灯籠に火を灯す万燈籠 (まんとうろう) という行事が行われます。
４．興福寺
法相宗の大本山である興福寺の国宝館には、東大寺を上回る数の国宝が収蔵されています。仏像や絵画、古文書など合計 30 以上の国宝が収蔵されています。阿修羅像が有名で、現在は直接間近で鑑賞できるようになっています。
５．法隆寺
607 年、聖徳太子により創建されたと伝えられる法隆寺は、現存する世界最古の木造建築群として日本で初めて世界遺産に登録されています。国宝および重要文化財は、飛鳥彫刻の名作である釈迦三尊像、日本最古の五重塔、聖徳太子が暮らした斑鳩の宮跡に造られた夢殿など、およそ 200 件にも上ります。
６．薬師寺
南都七大寺の 1 つで法相宗の大本山である薬師寺は、「古都奈良の文化財」の一部として世界遺産に登録された名刹です。金堂に安置された本尊の薬師三尊像は、その優美さから日本の仏教美術の最高傑作とも呼ばれています。
７．唐招提寺
唐招提寺は、南都六宗の 1 つである律宗の総本山です。759 年に唐から来日した鑑真和上によって、仏教の戒律を学ぶための道場として建立されました。日本最古の肖像彫刻として知られる鑑真和上像は、年に数日しか開帳されません。
８．若草山
毎年 1 月の第 4 土曜日に行われる若草山の山焼きは、奈良の春を告げる風物詩です。奈良市街を一望できる絶好の夕日スポットでもあります。毎年 3 月第 3 土曜日 から 12 月第 2 日曜日までの期間、入山することができます (入山料が必要)。
９．奈良国立博物館
仏教にまつわる美術品や考古遺品などの収蔵は約1800件と日本随一です。なら仏像館、青銅器館など4つのギャラリーがあり、心ゆくまで堪能できます。現在「なら仏像館」となっている建物は、明治中期の代表的欧風建築として国の重要文化財に指定されています。
１０．吉野山
桜の名所として名高い吉野山は、清楚な白い山桜で桜の本数は約3万本ともいわれています。秋の紅葉や冬の雪景色もとても美しいです。